このバリポートバルブは、ロータリ形の調節弁で、弁軸を回転せることで流量を調節できます。 また、この弁軸と組み合わされたスリーブを移動でき、流体の通過するポート部の開口面積を、簡単に変更できる構造になっています。 また、弁軸の回転でもポート部の開口面積が変わる構造になっています。スリーブの移動で最大流量を決め、弁軸の回転で最適流量に調節します。
一般に流体制御を行う場合、コントロールバルブの性能が制御性を左右しますので、従来次のような問題がありました。
・コントロールバルブの前後圧力が、実際の使用状態と設計条件とでは異なる。
・コントロールバルブは、口径ごとにCv値が決まり、段階的にしかCv値を選択できず、最適な
Cv値の選択が難しい。
・使用流量範囲が、バルブのレンジアビリティより大きいことがある。
このバリポートバルブを使用することで、これらの問題を解決することができます。
<Cv値を現場で連続的にしかも容易に変更できるため、最適な制御を実現できます。>
<レンジアビリティが広いため、プロセス量などのスケーリングの変更に柔軟に対応できます。>
<Cv値の特性はリニアです。>
形式 |
流体 |
耐圧(MPa) |
最高使用 |
Cv値 |
全閉時の洩れ |
|
VOR1/4 |
-11 |
腐食性の無い |
0.3 |
70 |
0.04~0.20 |
1%以下 |
-21 |
0.13~0.63 |
|||||
-31 |
0.40~2.00 |